当協会では、県内中小企業等の資金の円滑化を図るとともに、事業者の販売促進の手助けとなるよう、ユニークな技術やサービスを持ち、金融機関から推薦のあったものについて、当該企業の紹介を当協会のホームページや広報誌「保証月報」に掲載するとともに、マスコミへの情報提供サービスなどを付与する「広報サポート付保証“AAA”」制度を創設し、4月から募集を始めました。

170㎥のオガクズを保管できる貯蔵タンク

170㎥のオガクズを保管できる貯蔵タンク

 今回、制度第4号となる事業者が決定しましたので、その概要についてお知らせいたします。

【事業者の概要】
 三好市池田町でプレカット事業者向け内装材の一般製材業を営む山口製材株式会社(代表取締役 山口英明)では、既存の機械を改良した独自の「オガクズ製造機」を保有しています。

同社では、
○光合成による二酸化炭素を取込量と燃焼時の排出量が等しいという「カーボンニュートラル」サイクルの中で、二酸化炭素排出量削減の一助としたいこと
○良質な敷きワラ不足で困っている和牛畜産業者の不安を和らげること
といった2つの目的を実現するため、これまで利用価値がほとんどなかった端材をこの機械で粉砕し、「床敷用オガクズ」を日量約40㎥生産しています。この機械を使えば、今後、端材が増えても増産が可能で、三好・西讃両地区の和牛畜産業者に安定供給することができます。

【製造機改良までの道のり】
 同社は昭和40年の会社設立以来、製材の過程で発生するオガクズを畜産業者向けに出荷していましたが、近年、近隣の製材業者の廃業が相次ぎ、オガクズの絶対量が不足する事態が生じるようなってきました。

当社オリジナル「床敷用オガクズ製造機」

当社オリジナル「床敷用オガクズ製造機」

 三好・西讃両地区の畜産業者が困っているということを聞き、オガクズを安定供給できる方法を模索しましたが、単純に端材を削るだけでは粒子の細かいオガクズは生産できませんでした。
 搬入するコンベヤーの速度を調整したり、切断部品を変えるなど2年間の試行錯誤の末、粒子の細かい、良質なオガクズが量産可能な同社オリジナルの「オガクズ製造機」を作ることができました。

 

<問い合わせ先>
○徳島県信用保証協会 保証部保証1課 神木
 電話 088-622-0248

○山口製材株式会社 代表取締役 山口英明
 所在地 三好市池田町中西ナガノ327-1
 電話 0883-74-0119