7月19日(火)、ホテルサンシャイン徳島において、公益財団法人とくしま産業振興機構との共催で、創業者のスキルアップと創業者間の交流を目的として、「第2回ステップアップセミナー及び交流会」を開催しました。
当日は、創業者及び創業予定者を中心に、あったかビジネス認定事業者や創業支援者など総勢85名が参加し、盛大に行われました。
第一部のステップアップセミナーでは、3名の中小企業者の方々から、「企業の広報活動とSNSの利用」をテーマとして講演がありました。何のために広報を行うのか、広報が中小企業にもたらす効果について、それぞれ事例を交えてお話しいただきました。その後、とくしま産業振興機構・徳島県よろず支援拠点コーディネーター有田和重氏にも加わっていただき、セミナー参加者とパネルディスカッションを行いました。
ポワンジョリ 代表の鈴木美和氏からは、「中小企業者は広報をどうしても後回し、人任せにする傾向にあるが『報(しら)せる=経営』である。そもそも、企業とは第三者に価値を認められることによって初めて意義が有り、広報こそ先にするべきことである。そのためにメディアを活用する意識を持ち、自社の価値が世の中に広まったらどんな未来が待っているのかを考え、自社の強みとストーリーを伝えることが大切である」とお話しいただきました。
佐藤デザイン工房 代表の佐藤あすか氏からは、「自身の『根っこ』にある想いは何かを考えてみてほしい、そこを含めた広報活動をすることで、周囲への自社の訴求力が上がる」というお話をしていただきました。
㈱フルーツガーデンやまがた 代表の山形文吾氏からは、自身の経験の中から、「ホームページ」「ブログ」「Facebook」「Twitter」「Instagram」を活用して広報に努めた結果、集客数が大きく伸びたことや、活用することで得られたメリット等についてお話し頂きました。様々なSNSがあり、どれを活用するのがいいかという参加者からの質問については、「次に何が来るか、と考えて答えを出すことは難しく、先は読めないものなので、とにかく手が付けられるものからやっていくことが、結果につながっていくと思う」と答えられていました。
コーディネーターの有田氏からは、「今後は、既存のSNSに加えてYoutubeもコミュニケーションツールとして使われていく。動画も使うことが出来れば、広報の幅がもっと広がる」というお話をしていただき、参加された方々は熱心に聴講されていました。
第二部の交流会では、参加者全員がそれぞれ30秒以内で自己紹介を行う時間を設け、自身と自社のPRを行いました。会場内では名刺交換が活発に行われ、盛況のうちに幕を閉じることができました。
SNSという身近なコミュニケーションツールを使った広報の仕方について、実践している中小企業者の方から話を聞けたこと、気軽な雰囲気の中で、参加者同士が交流をはかることができたことは、大変有意義な時間となりました。