当協会では、県内中小企業等の資金の円滑化を図るとともに、事業者の販売促進の手助けとなるよう、ユニークな技術やサービスを持ち、金融機関から推薦のあったものについて、当該企業の紹介を当協会のホームページや広報誌「保証月報」に掲載するとともに、マスコミへの情報提供サービスなどを付与する「広報サポート付保証“AAA”」制度を創設し、4月から募集を始めました。
 今回、制度第3号となる事業者の概要についてお知らせいたします。

松島組の皆さま

(株)松島組の皆さま

【事業概要】
 
吉野川市鴨島町で建築工事業を行っている「(株)松島組(代表取締役 松島清照)」では、すべての建築物の地震耐久性と地震発生後の建物の継続使用の可否判断をシステム化した、「安全度判定情報検知システム」を考案し、新築住宅や既存住宅への普及を図っていくこととなりました。
 そこで、実際にどのようなシステムであるのかを知っていただくため、鴨島町の本社に安全度を判定する機械を設置するとともに、川島町に建築しているモデルハウスにも導入し、広く県民の皆様にご覧いただくことといたしました。

【システム導入の経緯】
 
我が国は地震列島と呼ばれるほど大きな地震が頻発しており、最近の20年間でも、阪神淡路大地震(H7/1)、鳥取県西部地震(H12/10)、新潟県中越地震(H16/10)、東日本大震災(H23/3)、そして今年4月の熊本地震と全国各地に広がっています。直近の熊本地震では、被害分類が未確定の住宅31,275棟の被災者からは「家に帰りたいが、安全かどうかわからないので、怖くて入れない」といった不安や悩みの声が多く聞かれます。同社の松島社長は、建築に携わる者の一人として何ができるか考えた末、地震発生前の建物の構造計算と地震発生後の速やかな安全度判定を行うことで、被災者の不安が解消できると考え、今回の「安全度判定情報検知システムを普及させたい」と決意しました。

建物安全度判定サポートシステム

建物安全度判定サポートシステム

【システムの特徴】
 まず、建築士が建物の構造計算を行い、耐震改修が必要でない場合には、NTTファシリティーズが開発した「建物安全度判定サポートシステム『揺れモニ』」を設置し、地震発生後の「変形角・傾斜・固有周期」の計測値を解析し、1分程度で建物の安全度を画面表示させるというもの。
 NTTファシリティーズ製の装置は、中高層ビルの安全度を計測するために開発されたものですが、それを松島社長が一般住宅の安全度判定用に応用したもので、既存の住宅にも設置可能であり、費用も比較的安価であることが特徴。
 松島社長は、「地震発生後の早い時期に安心して家に帰れるようにと願って考案したシステム。多くの住宅に採用していただきたい。」と話しています。

<問い合わせ先>
○徳島県信用保証協会 保証部保証1課 神木
 電話 088-622-0248

○(株)松島組 代表取締役 松島清照
 所在地 吉野川市鴨島町牛島1572-1
 電話 0883-24-1233(代表)