当協会が運営に参画する「とくしま創生アワード」は、去る4月22日(土)に、徳島大学常三島キャンパスで、キックオフセミナーを開催し、起業を志す方、学生や創業支援機関の関係者など約100人が参加されました。

セミナーでは、月刊誌『ソトコト』編集長の指出一正さんと、エコノミストの崔真淑さんが、「ぼくらは地方で幸せを見つけられるか?」をテーマに講演を行うとともに、来場者との質疑応答を交えながら意見交換を行いました。

指出さんは、「何かを買うときに、デザインや機能性だけではなく、生産者やコミュニティとの「関係」を重視する人が増えてきている。また、商売のやり方においても、不特定多数を対象にするのではなく、自分が繋がっている人との「関係」を大事にして成功している」といった事例を紹介し、都市部でなくても経済の好循環が生まれる可能性を示しました。
また、崔さんは、連邦制を採用している国家は大企業の本社地が一極集中しにくいことから、日本の東京一極集中が国家制度に起因するものであることを指摘しました。また、企業の取締役に女性が一人でもいるとイノベーションが促進されるという研究結果を紹介し、「女性社長比率が全国屈指の徳島県において、特に大企業で女性取締役が増えれば地域の経済が活性化するのでは」と述べました。

お二人の対話では、地方は東京から離れているからこそ、新しい価値観でおもしろい取組みやイノベーションが生まれる可能性があると結論付けました。

キックオフセミナーの様子
指出さん(左)と崔さん(右)