6月15日(土)、徳島大学常三島キャンパスにおいて、当協会と徳島新聞社、徳島大学の3者が連携して、地域に根差したスモールビジネスの担い手の育成を目指す「まちしごとファクトリー2019」のキックオフセミナーが開催され、社会人や大学生52人が参加しました。

 

油津商店街(宮崎県日南市)を再生させ、活性化を進める㈱油津応援団の黒田泰裕社長が基調講演を行い、シャッター街であった商店街に人が集まるまでの取り組みを、事例を交えて説明しました。黒田氏は「地方の人口減少は地域の市場縮小に繋がっていること」を念頭に置いたうえで、街創りに必要なのは「繋ぎ場」と「溜まり場」であると説きました。そして「自分は街を活性化しよう、などと思っていない。多くの人が活躍できる場づくりを目指している。皆が楽しめればそれでいい。結果的に街の活性化になった。」と話されました。

次にパネルトークではNPO法人「グリーンバレー」(神山町)で事務局長を務める竹内和啓さん、昨年度のまちしごとファクトリー受講生で、子どもの食育・料理教室の事業を立ち上げた元木美咲さん、そして池田でゲストハス運営を手掛けるオウライ(三好市)の西崎健人さんらが加わり、参加者の質問に答えるかたちでディスカッションを行いました。
パネリストらは「創業は仲間づくりが大事。一人でやっても上手くいかない。支援する人と共に歩む気持ちで、起業してほしい。」と、地域に根差したビジネスを立ち上げた経験を語りました。

パネルトークの様子

 

今年のまちしごとファクトリーは、6月から徳島大学の矢部拓也教授が、全学部共通の授業で「公民連携の地域づくり」をテーマに計3回の講義を行うのを始め、当協会が10月から大学院で「ビジネスモデル特論」の公開講座を開きます。そこではビジネスモデルの変遷について学び、ビジネスプラン作成実習で実践力を養います。そして創業希望者の事業計画作成をサポートする「実践塾」を、10月から3回に分けて行います。

参加ご希望の方は、実行委員会事務局までお申し込みください。

 

【お問い合わせ先】
まちしごとファクトリー実行委員会事務局(徳島大学地域創生センター内)
TEL 088-656-9910

○詳しいスケジュール等についてはこちらをご覧ください
まちしごとファクトリーホームページ