当協会と徳島新聞社、徳島大学の3者が連携して、地域に根差したスモールビジネス担い手の育成を目指す「まちしごとファクトリー2021」のキックオフセミナーが、619日(土)オンラインで行われ、社会人や大学生約40人が参加しました。

昨年に引き続きビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って、拠点となった徳島新聞社会議室と参加者をつなぎ、ゲスト講師や県内起業家が事業の紹介や、起業にかける思いなどについて語りました。

ゲスト講師は、都内で保育や就労支援を行う6施設を展開する坂野拓海さん(一般社団法人ビーンズ代表理事・徳島市出身)が努めました。コンサルティング会社で障害者雇用に関わった経験から、障害者が自分らしく働きたいという願いを叶える場として、「ソーシャルグッドロースターズ千代田」を立ち上げました。障害のある人をバリスタとして育成し、お客さまにクオリティの高いコーヒーを提供することで、対等なパートナーとなることをめざしています。また「人間性と生産性の両立をコーヒーで実現したい」というビジョンを掲げ、障害者が活躍し事業としても成り立つ経営を熱く語りました。

基調講演を行う坂野拓海さん

その後県内で活躍する起業家3組でのトークセッションが行われました。四国の農家が作るこだわり野菜を消費者に届ける事業「土のはぐくみ」を立ち上げた㈱TKYの政平安世さん、阿南市加茂谷地区に移住し、地域おこし協力隊の傍ら自家焙煎コーヒーと手作り衣料の店をオープンした岡﨑裕樹さん、そして徳島大学生でコーヒーを通じたまちづくりにチャレンジしている田村駿さん・鈴木優太郎さんらが、ゲスト講師と活発に意見交換を行いました。

講師と県内起業家のパネルトーク

最後の質疑応答で参加者の一人は「自分のやりたいことより、お客さまの声を聴いてニーズや課題に真摯に向き合うことが大切だと思った」と、今日の気づきを話しました。

 

今年のまちしごとファクトリーは、今月から徳島大学の矢部拓也教授が「公民連携の地域づくり」をテーマに行う、計3回の講義に始まります。また、10月から当協会が大学院で開く「ビジネスモデル特論」の公開講座では、ビジネスモデルの変遷についてを学び、ビジネスプラン作成実習で実践力を養います。さらに、創業希望者の事業計画作成をサポートする「実践塾」を、1023日から全3回で行います。

参加ご希望の方は、下記の実行委員会事務局またはホームページよりお申し込みください。

 

【お問い合わせ先】
まちしごとファクトリー実行委員会事務局(徳島大学人と地域創生センター内)
TEL:088-656-9910

○詳しいスケジュール等については(まちしごとファクトリーHP)をご覧ください