5月17日(火)、「創業事例研究セミナー」を開催しました。
当セミナーは、県内金融機関の若手から中堅の融資担当者を対象に、当協会の創業支援の取組みについて理解を深め、創業案件に取り組む際の課題を共有することによって、円滑な融資と創業後の適切なサポートの促進を目的として開催しています。
昨年度に続き、今年度もWEB会議アプリのZoomを使用したオンラインでの開催となりました。当日は57名の方々にご参加いただきました。
はじめに、当協会の湯浅専務理事からの挨拶の後、地方創生部の職員より、協会への申込手続きの留意点や、創業に関する各種施策についての説明を行うとともに、創業推進アドバイザーから創業顧客の事例紹介を行いました。
また、徳島信用金庫本店営業部 加古本店長から「創業前相談体験談」を発表していただきました。
続いて、実際に当協会を利用し、創業された方から創業の体験談を発表していただきました。
株式会社Mirea 代表取締役の大西実希さんは、産後鬱や仕事と育児の両立に悩んだ経験から、藍住町内では民間初となる子育て支援事業所「ミレア徳島」の開設を決意されました。
管理栄養士が監修した母子に優しい健康弁当の販売や、妊婦や子育てママのためのレンタルスペースの運営などを通し、子育て環境の向上を目指しています。
金融機関や当協会のサポートを受け、「徳島わくわく創業支援補助金」に申請した経験や、「徳島県ふるさと起業家支援プロジェクト」に採択された経験を発表されました。
大西実希さんは、「収益の柱を何本か考える必要があると保証協会に教えてもらい、アドバイスをもらいながらBtoB事業や収支計画などを詰めていった。まちしごとファクトリーや創業塾などにも参加しているが、アウトプットする機会、学びを続けることの大切さを感じている」とお話しくださいました。また最後には、「保証協会や金融機関は、はっきり伝えてくれるが、その中には優しさがあり、安心感と危機感を与えてくれる。前に向く勇気をくれる存在である」と締めくくられました。
セミナー後半では、「実践!体験してみる『創業前相談』」をテーマにグループワークを実施しました。
グループワークでは、受講者同士が3人1組となり、ブレイクアウトルームに分かれ、創業前相談のロールプレイを行いました。創業者役が創業計画を立案し、金融機関担当者役が相談に応じ、計画のブラッシュアップや資金計画の作成を行っていただきました。
受講者からは、「銀行員とお客様との会話を第三者の目線で見ることはないので良い経験となった」、「お客様をリスペクトする気持ちが大切だと学んだ。今後の融資業務に活かしたい」といった感想をいただきました。
昨年に続き、フルオンラインでの開催となりましたが、受講者からは、「創業案件の進め方やお客様の想いを汲み取っていく必要性などを学ぶことができ、貴重な時間となった」、「グループワークにて創業相談を体験でき、レベルアップに繋がったと感じる」等の意見があがり、大変有意義なセミナーとなりました。
ご多用の中、ご参加いただきありがとうございました。