2月9日(木)、東京有楽町にある移住相談センター「ふるさと回帰支援センター」で標記のセミナーを開催し、徳島への「移住・創業」を呼び掛けました。

 

「皆さまと共に地方創生の取り組みを加速していきたい」と挨拶する当協会の黒下会長

このセミナーは平成29年度に初めて開催したもので、今回が6回目となります。

今年も東京のリアル会場とオンラインとを併用するハイブリッド型で実施し、当日は30名の方に参加いただきました。

今年のテーマは「起業チャレンジ!地方に関わるプロジェクト」。
地域の課題をビジネスで解決しようと取り組んだ事例を紹介し、関わった関係者にその経験を語っていただきました。

 

はじめに、当協会の創業支援事例と、徳島県の移住支援施策を紹介した後、3名の講師に地方の可能性や起業に大切なことなどをお話しいただきました。

 

講師

吉田 和史 氏

株式会社あわえ
取締役執行役員 地方創生推進部部長 ローカル・インテグレーター

 

松田 徹時 氏

中華そばMorris 店主
中華そば藍庵 店主
(合同会社桃次郎商店 代表社員)

 

片岡 久議 氏

株式会社MIMAチャレンジ 代表取締役社長
G&Cコンサルティング株式会社 取締役会長

 

美波町から地域課題を解決し、その取組みを全国の自治体に広げている吉田氏からは、「地方への関わり方は起業して移住するだけでなく、地域の企業に就職することや東京に住みながら地方のプロジェクトに関わる方法もある」と、自身の地方との関わり方を紹介。また、「地方はビジネスの先進地であり、かつ暮らしやすい。チャレンジする方々を応援する雰囲気が醸成されており、一度挑戦する場として徳島は良い場所である」と話されました。

次いで、県南の食材にこだわった中華そば店を経営する松田氏からは、美波町に出店されたきっかけの一つとして、訪問した際に今まで味わったことのない刺激と人の温かさに触れたことを挙げた後、「生産者が身近におり新鮮で生産者の想いが詰まった食材を使用できることや、地元紙などのメディアへの取り上げられやすさなど、都会にはない魅力がある」と、美波町で開業した利点を語られました。

最後に、地方創生と持続性ある経済活動を両立する事業に取り組んでいる片岡氏からは、美馬市の空き家、後継者不足、観光客の滞留時間の短さといった地域の課題に対する自身の取組みとして、サテライトオフィス運営や街並み一体型のホテル運営などを紹介。また、「移住して起業することはハードルが高い場合、【企業版地域おこし協力隊】として当社に就職し、地域の雰囲気を味わってみては」と自社の取り組みを紹介されました。 

講演後は、参加者を交えたトークセッションを行いました。

「徳島と他の地方との違い」、「徳島の魅力」や「地方にサテライトオフィスを設けるメリット」などの質問に対し、講師らが回答しました。

トークセッションの様子

 

セミナー終了後のアンケートでは、「移住され起業された方の話が聞けて勉強になった。移住に向け気持ちが高まった」との感想をいただきました。

 

当協会では、徳島県への移住創業支援を積極的に行うことにより、地方創生に貢献して参ります。